お薬の個人輸入で失敗するのはどんな時?
この10年で、日本でもネット通販を利用する方が一気に増えました。利用増加に伴い通販システムも進化してきましたが、とはいえ「インターネットを通して物やサービスを買う」と一口に言ってもお店の性格や商品の性質は様々。実際にはユーザーとお店・サービスの相性が合うかどうかが重要です。
よくよく考えてみると自分の欲しい物やサービス、目的とは異なるのに使っていて、買い物に失敗して文句ばかり言っている…。
というお客様にとってもお店にとっても不幸な状態もよく見られます。
そこで、今回は当店のサービスである「お薬を個人輸入する」というタイプのネット通販について、
お薬の個人輸入に失敗するのはどんな場合か。どういう人はお薬の個人輸入に向いていないのか。
を実際のお客様のケースなども踏まえてご紹介したいと思います。
超急ぎ!緊急でお薬が必要な人
ご注文の際、
「明日には届きますか?」
「手持ちの薬が切れてしまってもうないので大至急送って下さい!」
「耐えられないような症状なのでとにかく早く発送して下さい…。」
と、とにかくお急ぎのお客様。時々いらっしゃいます。個人輸入は、その名の通り海外から国際郵便で商品をお届けします。そのため当店の場合、ご入金が早く確認できてご注文当日に発送したとしても平均して普通便(国際書留郵便)で1週間程度、速達のEMSでも3-4日はかかります。なんとかお急ぎのご要望に応えたい気持ちはあるのですが、物流スピードのコントロールまでは力が及ばず…。緊急のご要望についてはお断りさせて頂いております。
お薬が届くのが遅すぎて症状が悪化した!
なんて大失敗にならないよう、
お薬の個人輸入をご利用の場合まずは各店舗の配送の目安(国や地域、利用する配送サービスによっても異なります)、長期休業案内を必ずご確認下さい。
お薬の飲み方を教えて欲しい、症状を診断して提案して欲しい人
「xxのお薬は一日に何錠飲めば良いですか?」
「xxという病気なのですが、どのお薬を飲めば良いですか?」
「xxの症状があるのですが、どうすれば治りますか?」
購入するお薬の飲み方・使い方がわからない、自分の症状にどのお薬が必要なのかわからない、というお客様からよくあるご質問です。こういった方は、お薬の個人輸入には向いていません。というのも、個人輸入では病院や薬局で医師や薬剤師が行うような服薬指導、症状から診断・処方を行う事が法律で禁じられているのです(購入サイトにお薬の飲み方を掲載するのも禁じられています)。
時折、海外からお薬(サプリメント)を個人輸入して健康被害が出た、というニュースがありますが、これらの原因もほとんどは各商品の品質の問題ではなく、「飲み方・使い方を知らないのに買ってしまった」事だと思われます。
お薬の個人輸入は、お薬の飲み方・使い方をご自身でちゃんと調べて把握した上で利用しましょう
参考:お薬の正しい飲み方はどこで調べたら良い?誰に相談すれば良い?
日本とまったく同じお薬が欲しい人
「きれいな箱に入っているお薬が欲しい」
「商品名や説明書がきちんと日本語で書かれているものが欲しい」
日本の病院で処方されたお薬と全く同じ商品(メーカー、パッケージデザイン)じゃないと嫌だ!という方。いらっしゃいます。また薬局やドラッグストアの商品のように必ずしっかりした箱や袋で包装された商品でないと不安だ、という方もまま見られます。
お薬の個人輸入で取り扱いが可能なのは(つまり法律で認められているのは)、「輸入」ですので海外の商品(外国で販売されている商品)のみとなります。そのため、「日本と同じ薬」にこだわる方、あるいはそうでないと不安になる方はやはりお薬の個人輸入に向いていません。
なお海外のお薬=日本のお薬より品質が悪い、という事は決してないですが、一般的に包装等パッケージは日本より簡素な場合が多いです。
海外の商品を購入するのが個人輸入です。日本で慣れ親しんだ見た目にこだわると失敗します。
いかがでしたでしょうか?
当店としても、やはりできる限りお客様に失敗なくお買い物して頂きたいという気持ちでおります。サービス内容に不向きな方にまで無理矢理売ってしまうというのは不本意です。お薬の個人輸入を考えてらっしゃる方のご参考になれば幸いです。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。